脳が覚えた快感は自分の意志ではコントロールできない

ここ10年間で驚くほどインターネットが普及し、世の中が変わった。
ポケットやカバンの中にはスマートフォンが入っていて、スマホ1つで世界とつながるようにもなった。

それを発明したのは人間であり、人間がすべてをコントロールしているものと思っていた。

でも、どうにもコントロールできないものがあることを告白してくれた。

 

元プロ野球のスーパースター・清原和博さんが雑誌Number930号(6/29発売)でインタビューに答えている。

 

2016年の2月に覚せい剤取締法違反で逮捕され、懲役2年6ヶ月、執行猶予4年の有罪判決を受けて現在リハビリ中。

雑誌に掲載されている写真の清原さんは、髪を七三に分けてスーツ姿。ただ目はどことなくうつろで、以前「番長」と呼ばれていた風貌は一切ない感じがした。

 

プロ野球を引退し、現役時代と引退後の生活のギャップが埋まらず、寂しさとか不安とかそんな気持ちから覚せい剤に手を出してしまったとのこと。

現在は週に一回病院に通いカウンセリングと尿検査、あとテキストによる勉強をしているそうだ。

 

薬物の逮捕は非常に再犯率が高い。

よく「辞められないのは自分の意志が弱いからだ」と思ってしまう。あれだけ失うものが多いのになぜ辞められないのか?

例えば、タバコや酒を辞めないと死んでしまうよ、と医者に言われれば、大半は辞められるはず。

でも、薬物はそうはいかないと清原さんは語っている。

人間の脳に薬物の快感を一度でもインプットしてしまうと、自分の意志ではどうにもコントロールが効かなくなるそうだ。

薬物を使用することによって起こるマイナスの部分も承知の上で、自分の人生にとっての優先順位が狂い、薬物使用が最優先になってしまう。

だから怖い。

インタビューではもうやりたい気持ちはないと語っているが、毎日毎日が戦いで、それは一生続いていくとも語っている。

 

これはものすごく大変なことですね。ダメだと分かっていても自分の意志ではどうにもならないこととの戦いが一生続いていくなんて。

 

清原さんは野球人生の中で一度も代打を出されたことがないらしいが、いまでは人の助けがなければ生きていけないとも語っている。

周りの環境も非常に大切で、薬物に絶対触れさせないような生活を送らなければいけない。薬物を辞めてから一年以上経つ清原さんだが、もし誰もいないところで目の前に薬物を出されたら・・・きっとコントロールは難しいのではないでしょうか。

 

悪い人たちは必ずいます。

ほとぼりが冷めたときに、スッと寄ってくる悪魔のささやきに勝てないのが薬物の怖いところ。

 

人間は地球上の食物連鎖の中では頂点であり、世界を支配しコントロールしているが、唯一コントロールできないもの、それは「自分自身の脳」なんだなと清原さんのインタビュー記事を見て改めて感じました。

 

「絶対に薬物には手を出さない」

このことは誰にでもできることです。

でも一度手を出してしまったら、二度目をコントロールできない、人間は弱い生き物です。




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